スケブノート

スケッチブック(小箱とたん先生)のことを中心に書くブログ

スケッチブックとは

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小箱とたん先生の「スケッチブック」の紹介です。

 

 

スケッチブック 1 (BLADE COMICS)

スケッチブック 1 (BLADE COMICS)

 

 スケッチブックはマッグガーデンが出版している4コマ漫画です。今は廃刊となった月刊コミックブレイドの創刊号から連載を開始し今もなお連載が続いており、2017年2月で15周年を迎える長寿作品です。現在は全12巻+出張版の計13巻、発行されています。

 

あらすじ

福岡県のとある高校に通う無口で人見知りな梶原空は、美術部の見学に行った際に、顧問の春日野先生に半ば強引に入部をさせられてしまう。そんな空が所属する美術部員達を中心に、ありふれた日常の中の些細な面白さや楽しい発見を描く、のんびりとした雰囲気の4コマ漫画。

 

作品の特徴

舞台が高校で主人公達も高校生なんですけど、この作品からはあまり「学園物」を感じません。なぜなら学園物特有の修学旅行・体育祭といったイベントが全く描かれないからです。美術部という文化部漫画らしく文化祭は描かれましたが、たったの3ページ。さらにこの作品、登場人物たちが年をとらない同じ時間軸を繰り返すタイプの漫画なので、やろうと思えば何回でも同じネタを使えるのに文化祭のエピソードは1回だけと、意図的に学校要素を薄めているのかなとも思えます。その証拠に各々が教室で過ごしている描写が少なく、学校での描写のほとんどは美術室でのやり取りがメインです。

どこにでもあるありふれた日常の1シーンを切り取ったようなエピソードが多く、誰もが羨む華やかな学園生活やプライベートを送っていないかもしれませんが、登場するキャラクター1人1人が思い思いに好きなことや興味のあることに取り組み、とても楽しく生活してる様が描かれています。スケッチをしたり、猫と遊んだり、工作をしたり、ギターを弾いたり、昆虫採集をしたり、釣りをしたり、コントをしたり、どのキャラも基本的にマイペースです。そのマイペースに好きなことを追及する各キャラクターの姿は本当に素敵で輝いて見えます。

この作品タイトルや設定等からも分かる通り、美術部漫画なんですけど、美術要素が結構序盤の方になくなります。4巻くらいからほぼ消滅して美術ネタは偶にでてくるといった感じになります。9巻で作者自身がネタにしていました。「スケッチブック」においての「美術部」は、みんなが集まる場所・キャラクター同士が関係をもつ為の装置とも言えるので、それほど問題ではないと思います。こういった説明を見て「美術部漫画なのに美術ネタやらなくて何やってるの?」と疑問に持つ方もいらっしゃるかもしれませんが「スケッチブック」は大きく分けて7つのネタ要素で構成されていると感じます。

・美術部出身である経験を元にした「美術ネタ」

・登場人物達の個性を全面的に出す「キャラクターネタ」

・作者の愛する猫(野良猫)達が登場する「猫ネタ」

・実生活でのいろいろなあるあるが共感を呼ぶ「日常ネタ」

・日本語(諺・慣用句・漢字)を独自の視点で切り込む「言葉ネタ」

・飲食に対する姿勢が垣間見える「グルメネタ」

・昆虫を中心に様々な生態系を解説する「生物ネタ」

序盤以外は「美術ネタ」そっちのけで他のネタが随所に登場し、現在は何でもありといった感じになっています。幅広い嗜好に対応していると思うので、飽きがくることはないです。

 

様々なキャラクターが登場し、そのキャラクター達が豊富なネタを展開していく「スケッチブック」。絵を描く美術用具の「スケッチブック」同様に、何ものにもとらわれず作者のセンスを遺憾なく発揮し、描き続けることができる作風は本当に魅力的です。

 

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